宙組公演「Shakespeare(シェイクスピア)」観劇感想
私の2016年初観劇は、宙組公演「Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜 / HOT EYES!!」でした。宙担の私にとって、楽しい×楽しいの最高の公演!まずは、「Shakespeare(シェイクスピア)」の感想をまとめておきたいと思います。
思い出し次第、追記する部分もあるかも…
いやんなにこれプロローグめっちゃ素敵やん?
黒死病が流行っていたという当時の暗澹たる様子を市民たちが見せる幕開き。正直この場面がオープニングだけ…というのは寂しかったですが、隅から隅まで気合の入った宙組子を見れて大満足。
彩花まりちゃんの娼婦、どこにいても目を引いた。そして生田先生らしいセット転換。この時点で「あー遠征してよかった」と客席でガッツポーズ。
シェイクスピア自身を主役にした新しい物語
プロローグから一転、場面はロミオとジュリエットの初演に。ここで純矢ちとせさんが「男役」から「女優」へと生着替えするシーンは必見。これ、せーこさんならではですよねー。
そして、有名なセリフをバックにウィルとアンの過去の物語がオーバーラップしていくわけですが、この演出が詩的で見事。銀橋と本舞台の関係性が有効に活用されていたと思います。
ここからの若ウィルくんが可愛いーんだ。まあ様18ちゃい、行けるよ行けるよ!アンのお姉さん的な役どころもみりおんピッタリ。ちなみに、アンが木から落ちるシーンのセリフは「はわわ」だそうです。生田先生、好き!!
5月祭の場面では、「宙組公演で…盆が回っている…」とそこだけで号泣でした。(だって植田御大→原田先生のループだったから…幕だけが仕事してましたからね…。)
ららちゃんハムネット可愛すぎ問題
全編にわたって、ららちゃんハムネット可愛すぎ。あんな息子欲しい…可愛い…変な声が終始出そうでした。可愛いからこそ、あのラストが涙なんだよなあ…
まかうらら公式説
真風氏・伶美うらら様の組み合わせ、これ公式ですよね。この2人主演でハリウッド映画的なものが見たかった…。真風氏はどうあがいても総受け属性があるので、舞台でその美貌を武器に攻めまくるうららさまとしっくりなんですよね。銀橋のナンバーとか、延々と見てられましたもん…。
そしてこの2人が最後であんなに笑いを取るとは思いませんでした。
宙組92期凄い!!
真風氏の存在感がものすごいのはさておき、シェイクスピア父を演じた松風輝さん、悪いやつを演じた凛城きらさんの役者ぶりたるや。この2人の役って、専科さんが投入されてもおかしくないと思うんです。それを遜色なく出来る職人92期は誇りや~~~!
沙央くらまさんの役者ぶりに感動
シェイクスピアを演じるために生まれたとしか思えない、コマさん。この作品がひとつの大きな物語としてしっかり地に足がついて感じられたのは、コマさんのちからが大きいと思います。
アンとの場面は少ないながら、「どう思っているか」が分かる繊細な演技。ウィルの気持ちを鼓舞するセリフ。専科さんとしての力をひしと感じたのでした。
まあみりの「夫婦愛」が主軸…!
ここまで夫婦愛がしっかり描かれる宙組公演って、ものすごく久しぶりじゃないですか?この作品が単に群像劇や伝記にとどまらず、夫婦愛の物語として描かれていたのも嬉しかった。
夫婦愛、家族愛、芝居への愛、仲間への愛…観劇初めにふさわしいハッピーミュージカルだったと思います。
生田先生、ラスト30分でコメディに走る
それまでシリアスな雰囲気も上手に描いていた生田先生、冬物語のあたりからどんどんお笑い路線に。最後の30分で急にギャグ路線になるやつ、知ってる…(WMW)と思いながら爆笑していました。でも、私は最後が明るい作品が好き。だからこういう明るい終わりにしてくれた生田先生には感謝しか無いのです。
この作品の演出助手に上田久美子先生がいることも含めて、奇跡的な作品だな…と思うのです。
どうしてもわからないこと
概ね大満足な「シェイクスピア」なのですが、一つだけ分からないのはダークレディまどかちゃんの場面で、なぜ生田先生特有の男役×男役のあすなろ抱きが頻発したのか。だってあの場面であすなろ抱き、必要ある…?いや、WMWのちーかいあすなろ抱きは、寂しがりやのちー様をかいちゃんが抱きしめるという意味で、ストーリー的にも意味があったんです(たぶん)。でも、ここはまあまかも、あいずんもあすなろ抱く必要はやっぱりなかったと思う。
まあ、ストーリー的に意味がなかったとしても「ごちそうさまでした!!」なんですけどネ
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いやあ、大満足&大満足のシェイクスピアでした。
やっぱりオリジナル作品はいいですね!!Blu-rayで見るのが今から楽しみすぎる。